同期生
先日、大学の同期生について、その後輩からインタビューを受けました。
その同期の女性は卒業後、生まれ故郷に戻り、紆余曲折はあったけれども、今は地元の文化遺産を活かした観光や街づくりの活動に従事している。話題のTVドラマにも少しは関わっているようで、先日はテレビに出ている姿を拝見しました。
その彼女の活動に卒業した高校の後輩たちが興味を持ち、放送関係のコンクールの題材として彼女を取り上げるとのこと。それで、大学時代の話を聞きたいとのことで当方に連絡が。
彼女の活動を知るものとしては嬉しいし、それを通して歴史や文化を学ぶということの意味を考えるきっかけになればいいと思う。それにもまして、好きなことをやっていれば、やっている時はそのことが将来にどういう意味があるのか、なんかを考えたりして迷うこともあるかもしれないけれど、後々、それに意味を与えるのは自分の活動であることにも気づくことに繋がるのではないかと思った。
他にもいろんな人にインタビューをするようなので、いろんな話を聞き出し、いい取材、放送になって欲しいと思います。
大豆のお粥−春日担茶屋2月
春日さんの担茶屋のお粥12ヶ月チャレンジ。
2月のお粥は大豆。
今月も美味しくいただきました。
落語と奈良
昨日は京都府民ホールアルティにての柳家喬太郎独演会を聴きに。
相変わらずの、というか、喬太郎ワールドを堪能しました。
トリのネタは出だしをきいたところで抜け雀かと思ったけど、マクラからすれば違っていて当然で、途中でガヴァドンが登場し、終わってみれば抜けガヴァドン。流石という感じ。
だからというわけではありませんが、今日は春日さんに行く機会があったので、落語に関わる話題をひとつ。上方落語の中にはそう多くはありませんが、奈良が舞台となっている噺もあります。よく知られているのは「鹿政談」。この度のご造替の奉祝落語会でも捧げられた噺。
これに登場するお奉行様は根岸肥前守と曲淵甲斐守。米朝師匠の音源にもこの両方のものがあります。一度、リクエストに応じて幕末の川路聖謨で演られたことがあるという記事を読んだことがありますが。
春日さんにはこの根岸肥前守のために捧げられた灯籠があります。
鹿苑に近い場所で、台のところに「寧楽町中」とあり、灯身に「武運長久」とあるので、離任の際に町の人が寄進したもののようです。
灯籠が捧げられるくらい、落語に出てくるように名奉行だったのでしょうか。
節分
2月3日(金)は節分。
奈良でもいろいろな伝統行事がありますが、奈良市では春日さんの万灯籠と興福寺の鬼追いがよく知られている行事だと思います。
春日社の万灯籠神事は本来は雨乞い祈願のために行われるものだそうですが、この「萬燈籠」という言葉は春日社に残る記録では元禄の頃には使われていたそうです。
石灯籠、吊灯籠合わせてその数が約三千基とも言われますが、明治維新までは灯明田堵して千二百五十石の知行が与えられ、灯籠奉行が置かれていたとのこと。
すべての灯籠に灯をともすのは臨時的にも行われていたようですが、節分に万灯籠が行われるようになったのは明治二十一年からだそうです。
私も献灯させていただきました。
そして興福寺の鬼追い。薬師如来をご本尊とする東金堂で薬師悔過法要があり、そのあと鬼追いの儀式が行われます。法隆寺でも鬼追いが行われていますが、こちらは鬼が一匹づつ出てくるのに対して、興福寺では鬼が一斉に出てくるという違いがあります。
なかなか盛大な人手で、マイクによる解説などもあって、昔からあんな解説があったかどうかは記憶にないですが、賑わってましたね。
春日、興福寺とも一本道なので、見るには絶好です。