下らない比較
現場も最終盤を迎えました。
下層の縄文時代の河川の掘り下げを始めました。
この僕でも縄文土器だとわかる破片が何点か出土し、職場へ持って帰ったら、運良く縄文時代の土器を専門にしている某大学院院生のK君が来ていたので時期を聞いてみました。
彼曰く
「うーん、この時期は専門じゃないんですけど、後期中葉の後ろの方ですかね」。
頭の中を変な比較が駆け巡りました。
ということは何か、それは奈良時代でいえば、幅を75年間と考えて、「後期」だからとりあえず分かり易く3つで割ると後ろの25年で、「中葉」だからそれをさらに3つに分けると約8年で、その「後ろの方」ということは2つで割ったとしても4年か。
すごいぞそれは、って感じです。
時代が変われば考える時間幅も変わる。
下らないことを思いついたもんです。
そういえば、先週、土器に普段あまり興味を示さない某氏が9世紀中頃の土器を整理していましたが、その土器を見た私は、新しいの出てるんですね、と言ってその場を立ち去り、その後、中世の土器を専門とするN氏が来て「えらい古いの整理してんねんなあ」と言って帰ったそうで、某氏は「古いのか、新しいのか、どっちなん?」とぼやいていたと聞きました。そんなこともあるし。