節分

2月3日(金)は節分。

 奈良でもいろいろな伝統行事がありますが、奈良市では春日さんの万灯籠と興福寺の鬼追いがよく知られている行事だと思います。

 春日社の万灯籠神事は本来は雨乞い祈願のために行われるものだそうですが、この「萬燈籠」という言葉は春日社に残る記録では元禄の頃には使われていたそうです。

 石灯籠、吊灯籠合わせてその数が約三千基とも言われますが、明治維新までは灯明田堵して千二百五十石の知行が与えられ、灯籠奉行が置かれていたとのこと。

 すべての灯籠に灯をともすのは臨時的にも行われていたようですが、節分に万灯籠が行われるようになったのは明治二十一年からだそうです。

 私も献灯させていただきました。

 

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 そして興福寺の鬼追い。薬師如来をご本尊とする東金堂で薬師悔過法要があり、そのあと鬼追いの儀式が行われます。法隆寺でも鬼追いが行われていますが、こちらは鬼が一匹づつ出てくるのに対して、興福寺では鬼が一斉に出てくるという違いがあります。

なかなか盛大な人手で、マイクによる解説などもあって、昔からあんな解説があったかどうかは記憶にないですが、賑わってましたね。

 

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 春日、興福寺とも一本道なので、見るには絶好です。