折口信夫のことども

最近折口信夫の書いたもの、折口信夫について書かれたものをよく読む。

恩師が高校時代にハマっていたということを聞いていたこともあるけど、とある地方の神社に行ったとき、モロー様やモロード様という神様が祀られていて、折口の「マレビト」に関係があるのかなと思ったこともそのきっかけ。

 最近、上野誠先生が書かれた折口信夫にまつわる本の中に、折口が「親身になって教えた数百人の学生の中に一人だって真の追随者ができたか・・・、私の誤った論理を正し、良い方向に育ててくれる学徒がいつになったら、でてくれるか」という文章をみた。『古代研究』に出てくる文章だそうだ。

 古代研究は読みかけの本。誤った論理、という箇所はそうかどうかはともかく、批判的にせよ継承することの意味を考えていたこの頃。

 考えさせられる事が多い。