京都・南座にて−五代目桂米團治襲名披露公演

 今日は南座で行われた「桂小米朝改メ五代目桂米團治襲名披露公演」に行ってきました。

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 木屋町で私には似合わないこじゃれた店で昨日の3倍近いお金を払ってお昼を食べた後、南座へ。
 私は3階席でしたが、1階席には先斗町のキレイどころの方々も揃って見えておられ、京都の雰囲気が感じられるいい襲名披露公演でした。

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 出演者も豪華で、東京からの花緑(「ちりとてちん」)、南光(「阿弥陀ヶ池」)、春團治(「反魂香」)で中入り。米朝師匠やざこば師、東京の円歌師や正蔵師が加わった愉快な口上。ざこば師の冗談か本気かわからないハチャメチャっぽい話がうけてました。

 その後、円歌(初めて本物を聴いた「中沢家の人々」)で大いに沸いた後、大トリに五代目米團治師が「親子茶屋」。場所の雰囲気にもあったいい噺でした。ところどころ仕草や口調にあれっと思うところがなくはなかったですが、今後に大いに期待をもたせてくれる、若旦那の雰囲気や音曲にあわせて踊る器用なところは、今の師匠によくあった噺だと思いました。

 さすがに、米朝、松竹という名前がある大きな襲名披露公演だなあ、という思いはしましたが、それらに負けず、ますます大きくなっていってもらいたいと思います。

 これから長い襲名披露講演が続くようですが、全国に「この人あり」とおもわせるようないい落語を聴かせてほしいものです。