桂文太落語会in高津富亭08年7月

 今日は桂文太師匠の落語会の日でしたので、高津富亭にでかけました。

 先月、先々月は行けなかったので、久しぶりに聞いた気がします。

 いつもの通り、午後2時開演。10分前に開口一番ででてこられ、珍しく湯呑みをもってでてきはりました。

 今日の出し物は、文太さんが「稽古屋」、「二番煎じ」の二席をまずやらはりました。

 「稽古屋」は、はめものが入ったにぎやかな噺でした。確か、小朝師がNHKの新人コンクールでこの噺をやって、大賞をとったと吉川潮さんの『江戸前の男』に記されていたことを思い出しながら聞いていました。

 「二番煎じ」はお酒が好きな文太師の見回りの侍の酔ったところの雰囲気がよく出ていたように思いました。

 そのあと本日のゲストの桂壱之輔さんの「代書」。

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 壱之輔さん、昨日繁盛亭に向かう途中、地下鉄の駅で倒れて、救急車で病院に運ばれて、今日も病院から来たそうです。「代書」とかのネタは現在・過去の名人上手のものをいくつも聞いているので(先日三代目春団治師匠の「代書」を聞いたところです)、若手の人のを聞くと、どうしても比べてしまうのですが、期待の若手ということで、これからを楽しみにしたいと思います。

 トリは文太さんで「二十四孝」。

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 二十四孝を熱演中の文太師

 この噺も、三代目金馬師や三代目柳好師のものがお気に入りなので、どう聞こうかなあと思っていたのですが、サゲもお母上が息子を団扇で扇ぐほうのやり方で、「贋作」と名付けられた雰囲気がよくでていて笑えました。

 途中のくすぐりやサゲの選び方など、演者のセンスというか味がでるので、そういう楽しみ方をしたらいいのかなあと改めて思った今日の会でした。