奈良の寺々

 今日は大阪の団体さんが見学に来られ、少しばかり展示の解説をさせていただいた。

 「やっぱり、ミヤコからでるもんは違いますなあ」という声もあった。その方の街にも古代の寺院はあるらしいけど、奈良の寺院はやっぱり違う、という感想だった。

 

 そこで、奈良の寺院、ということで少し。

 展覧会の関係などで寺を見て回ったり、伽藍の配置図を作ったりしていて思ったことだけど、お寺の塔って東側が優先して建てられる、という決まりでもあったのかなって思う。研究している人にとってはもう答えが出ていることかもしれないけど。

 

 2つの塔が並ぶ寺。本薬師寺は東塔が飛鳥時代で西塔は奈良時代になってからのようだ。平城京の大安寺も東塔が早く、西塔は平安時代に入っている可能性が考えられている。興福寺元興寺は東にしか塔がない。遡るが、藤原京の大官大寺は、東側に塔はあるが、西に塔はなく、そこが空閑地になっている。建てる予定だったという説が強いようですけど。

 官職では左大臣の方が上だし。

 東(左)が優先という決まりでもあるんかしらと思う。

 午後から某博物館の方が資料見学に来られる。展覧会の事前調査。埴輪の小さな破片をみながら、面白い、面白いを連発される。そんな見方があったのかと思わされた。モノをみるってことの大事さを改めて教えてもらったような気がした。勉強になった。

 帰宅途中で、通りがかったタコ焼き屋でタコ焼き買って食べた。久々で、おいしかった。