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「分類思考の世界」再読

 三中信宏先生の『分類思考の世界』を再読、三読している。

 気になる箇所。

「科学のプロセスには、ごく人間的な衝突や和解や説得などの対人関係の要因が実は強く作用しているのだと考えないわけにはいかない。だからこそ、科学者がある発言をするとき、それがどのようば文脈でなされた主張なのか、だれを仮想敵とみなしているのか、そしてさらに大事なことは、彼(彼女)が言わなかったことは何か、それはなぜかを考えてみることが大切だろう。」(P177・178)

 この前段の科学史・科学哲学のところもなんだけど。

 「科学の世界でも、観察や実験によって得られたデータでは白黒の決着がつかないような問題、とくに概念装置や理論体系に関わる一般的な問題が論じられるとき、面には現れない背景的な仮定や知識がものをいうことがある。研究者がそれぞれたどってきた出自と彼らがつくるコミュニティの科学社会学的なダイナミクスは、科学が築き上げてきた積み重ねが世代を超えて系譜的につながっていくことを陰に陽に見せてくれる。しかも、歴史の長い科学ほど引きずってきたものもまた重いはずだ。」(P183)

 「すでに説明したように、本質主義的定義はある「種」であるための必要十分条件(すなわち本質的性質)を列挙する必要がある。ところが、現実の生物はそのような厳格な本質的性質を共有するわけではない。」(P198)

 生物にないとすると、「型式学」といっている学問は・・・。

 モンテリウスも型式は「種」に例えられる、みたいなことを言ってたし。

 本が付箋や記しだらけになってきた。

 まだまだ増えそうだけど。