お勉強

 某大で前期の講義を受け持つことになってしまった。

 1回目の理論方面のお話は担当外だと思っていたら、急遽そちらもすることに。

 そういうことで、この1、2週間ほど三中先生の「分類思考」や「系統樹思考」の著作を読んでお勉強。

 「ある種タクソンは特定の条件を満たす生物個体の集合とみなすべきなのか。それとも、種タクソンはひとつの統一された全体として実在していて、個々の生物個体はその全体を構成する部分とみなされるべきか。もし、前者の立場をとるならば、その種タクソンに属するためにはどのような条件が必要かを明らかにしなければならない。後者の立場を支持するならば、種タクソンが「統一された全体」であることの意味を解明しなければならない。」か。型式とか様式とか。形式もあるしなあ。

 改めて、分類って難しい、と感じる。

 他はどうかなあと思って、文献リストのところをを見ていると、

「この文献リストは、ひとまとまりの「全体」として、ある仮想的な一冊の大きな本あるいはヴァーチャル図書館をかたちづくっているとみなしていただきたい。つまり、「分類思考」に関係する古今東西の文献を蒐集した結果としてのこの文献リストは、「ひとつのもの」であるというメレオロジー的な視点の提案である。このとき、ひとつひとつの書籍や論文は、その仮想本(あるいはヴァーチャル図書館)を構成する「部分」とみなすことができるだろう。」か。

 今回はある程度の理解も出来ずにその辺に深入りするとぬかるみにはまりそうなので、控えないといけないけれども、今後の自分の勉強の意味でも個人的にもまたゆっくり読まないといけないようだ。