読書感−杉山隆男「兵士は起つ」

  山口昌男さんがなくなったとの報道を聞きました。

 大学の時の試験で、森本六爾や藤森栄一、小林行雄といった考古学者の中に山口昌男という名前もあって、その人の研究分野と主な著作を挙げよ、という問題が出され、あまりよく知らなくて、書けなかったという記憶があります。その後、いくつかの著作を読みましたが。

 最近出版された杉山隆男著『兵士は起つ 自衛隊史上最大の作戦』を読みました。

 杉山隆男さんの本は、新聞社が活字からコンピュータによる新聞づくりに変わっていく過程を描いた『メディアの興亡』を面白く読みました。

 自衛隊シリーズというか、兵士は・・・のシリーズが出ていることは知っていましたが、あまり読んでいませんでした。この本は東日本大震災の時の自衛隊多賀城基地の人々のことなどを描いたものです。

 あの年の5月、実際に多賀城市へ行き、避難所の支援で自衛隊の方とも一緒に活動をさせてもらいました。

 その時、黙々と被災者の方のために活動じている自衛隊の方々の働きを目の当たりにし、ただただ頭が下がる思いでした。

 そういうこともあり、この本は本当に感動というか、この人達がいてくれなかったらという思いを強くした1冊です。

兵士は起つ: 自衛隊史上最大の作戦兵士は起つ: 自衛隊史上最大の作戦
価格:¥ 1,680(税込)
発売日:2013-02-18