東京で落語巡り
週末、東京の某博物館にある資料の調査に行ってきたのですが、せっかく行くのでいろいろ回ろうと思って、2泊ほどして歩き回ってきました。
落語が聞きたくて、2件の寄席の夜席を聞きに出かけました。
1軒目は浅草の浅草演芸ホール。これまで行ったことがなかったし、圓丈師匠や一朝師匠が出られるということで聴きに行きました。
圓丈師匠は新作でアラブの落語家が出てくる話、トリを勤められた一朝師匠は「片棒」でした。片棒は実際に聴いてみたかった噺なので嬉しかったです。寄席の雰囲気っていいなあと思いました。
2軒目は上野広小路にあるお江戸広小路亭。初めて東京で落語を聴いたのがこの席でした。確か1998年。
この日は立川流の夜席でした。
談幸師匠とか聴いてみたくて出かけました。小さい寄席で40人ほど入るといっぱいなのですが、出演者の方によるとこの日は入りがよかったとか。それでも20数人くらいだったと思うのですが、日曜の夜は入りがよくないみたいです。
いずれも席料は2000円でした。
歩いている時にもいくつか落語に関する場所へ行ったり偶然に見つけたり。
谷中では霊園に中村仲蔵のお墓があることを知り、見に行きました。歌舞伎役者ですが、落語のネタにもある役者ですし。先日聴いた立川志の輔師の仲蔵はよかったです。
同じく谷中には全生庵があることを忘れていて、歩いている時に「全生」と門前に石碑があるお寺をみて、ああそうだと思って入らせていただきました。
ここには落語中興の祖といわれる三遊亭圓朝のお墓や圓生歴代の碑があったり、夏には圓朝祭が行われたりと落語に所縁の深いところです。
落語にでてくる食べ物も食べたりしたのですが、場所として最後に訪れたのは吉原の見返り柳。
ここが登場する噺としては文楽、志ん朝師の「明烏」が好きです。
落語好きの人間にとっては愉しい町です。