今日は研究会

 今日は当職場で研究会。

 江戸期前半の土器を見る。普段は関わりの少ない時期の資料だったけど、他地域の人と話を交わすと、連綿と土師器を使っている点、ある時期までは瓦質土器が一定量出土していることなど、こちらの特色として言えそうだと改めてわかり、興味深かった。こちらが普段見慣れていて当たり前のように考えているものを、他地域の人に見てもらって、いろいろ意見を伺うと、そういうことに気づくことができるので、出て行かないとなあと思う。

 当地域では、寺社が多く、長く(いまでも)土師器を使い続けていたようなので、その生産と消費をささえる背景があったことなどがその理由かなあと考える。

 参加される方の何人かにはこちらの方が喜んで頂けるのではと思い、おまけに古代の土器も片隅に置いておく。現在実測中の土器群を見てもらったら、予想通りというか、東海地方の産とみていいだろう土器がけっこうあって、この点も面白かった。これから整理を進めていって、この辺りのことを深めていきたいと思いますが、いかんせん時期を決められそうな土師器が弱く、そこがちょっと難点か。

 東海以外の産地のものがあれば、地域間の比較もできて、なお面白いのだけれど。その辺にも注目して整理していかないと。

 ご参加下さった皆様、不便なとこまでありがとうございました。