小林秀雄が気になる

 最近読んだ茂木健一郎梅田望夫池田晶子各氏の本に共通して、「小林秀雄」がでてきた。

 特に「信ずることと考えること」という講演が気にかかり、テープを手に入れて聴いてみた。ぶっとんだ。志ん生に声が似ていると思ったこともだけど、やっぱり声と内容。これまで勉強してきたことや日々の生活を問われているような気になりました。文字だけではわからない力を感じました。続けて3回聴きました。理解することは難しいけど、でも、今までいろんな本を読んだり音楽を聞いたのとは違う何かを感じることができたように思う。

 著作で何を読もうかと考えた結果、興味がある『本居宣長』にしました。古書で買い求め、まだ余り進んでいない。旧仮名遣いだし、いろんな古典の原文もでてくる。僕にとっては余りに難しい。でも、しばらく本を買うのをやめてでも、これに取り組んでみようと思う。

 今、小林秀雄に出会えたことに楽しみを感じる。この先、いろんな場面で「地図」となってくれそうな気がしている今日この頃です。