日本語化
外山滋比古『思考の整理学』を読み続けてます。
見出しに、「アナロジー」、「メタ」という言葉がでてきます。
最近、考古学の論文のなかでもよくみかけます。でも、読んでる時によく意味を思い出せませんでした。
勉強不足といわれれば、それまでですが・・・。
文脈から「アナロジー」は「たとえ」とか「比喩」という意味かなあ、と思いました。
「メタ」は「抽象化」とかいう意味かなあととらえました。
家に帰ってから(本は電車の中で読んでたもので)、辞書をひいてみました。
『広辞苑』(第三版)では「アナロジー」は「類推・類似」とありました。「メタ」はありませんでした。そういえばと思い「メタファー」で調べてみました。これもありませんでした。でも、「メタ−言語」というはありました。この言葉をたよりに「meta」を英和辞典で調べてみました。
「met(a)」では「後続」とか「超越」とあり、「metaphor」では「隠喩、暗喩」とありました。
僕が、本の文脈から推測した意味は間違っていたようです。
外山さんは英文学者だからスッと英語が出てくるのかもしれませんし、英語と日本語のニュアンスの違いなどをわかっておられて、その上で英語を使っておられるのかもしれません。もう、日本語化してるという方もいらっしゃるかもしれませんし、お前が勉強不足といわれるかもしれません。
でも、これらの言葉を文中、日本語で表現したら、だめなんですかねえ。
学術用語の日本語化って、だめなんでしょうか。
社会に影響のある方や、一般の人が読むような本には、なるべく「わかりやすい」用語を使う方がその人や学問に対する理解を得やすいように思うのですが・・・。