ルーツそして地図

 そう、そうなんですよアニさん、いや学兄。

 そういう記事が「奈良山」の学兄のブログに書かれていた。

 http://blog.narayama.org/wp-trackback.php?p=260

 平城掘ってるんだったら、棚田嘉十郎は知っといて欲しいですよね。

 やっぱり、自分がやってることの歴史というか、学史・研究史は知っとかないかんやろ、と僕も思います。

 僕が大学の恩師から教わったのは、その大事さだと思っています。

 確か、僕が大学3年の時だったと思う。京都大学の小林先生が亡くなられた。その時、恩師は実習室に来られ、

「小林先生が亡くなられたよ」と仰った後、僕らに「小林先生の論文を3つ言ってみろ」といわれた。なんとか答えられた。というのも、恩師の講義の夏休みの課題は、「鬼籍に入った考古学者を5人選んで、その著作5つ覚えてこい」というものだったからだ。試験の時も「山口昌男」とか「浜田青陵」、「金関丈夫」、「関野貞」とか15人くらいの名前が書かれた用紙の中から10人選んで、知ってることを何でもいいから書きなさい、というものだった。

 その時はよくわからなかったけど、今にして思えば、学史・研究史を大切にしなさい、ということではなかったかと思っています。そして今、そのことにとても感謝しています。

 「誰もやってないことをやれ」ってよくいわれるけど、地図にのってない道を行こうとしたら、まず地図が必要だと思うんですけどね。どうでしょうかね?。奈良山の学兄。