春日さんの朝拝と三月のお粥
春日大社ではほぼ毎朝、9時前から「朝拝」という行事が行われていて、一般の方々も参加できます。私も月に1回程度行ってますが、毎日参加されておられる方もいらっしゃるとか。
東日本大震災等の近年多い災害からの一日も早い復興を願って、大祓詞を三度唱えます。なかなか覚えられませんが、受付のところで神拝詞をくださるので、それをみながら唱えます。終了後は希望者は摂社・末社へのお祈りにも同行することができ、神職さんから春日社にまつわるいろんな話を聞くことができて楽しい時間を過ごせます。
今月、25日は花山院宮司のお話を聞くことができました。いつもより長めのお話があり、勉強にもなり、楽しいひと時を過ごすことができました。
戻りの道は若い神職さんのお話。宮司さんのお話が長めだったこともあってか、こちらはいつもより短め。お終いにはお神酒もいただけます。
しばらく神社をまわった後、担茶屋でチャレンジしている毎月のお粥さんをいただきました。三月は菜の花のお粥でした。
アラレが散りばめれれていて見た目もきれいで、こちらも美味しくいただきました。
同期生
先日、大学の同期生について、その後輩からインタビューを受けました。
その同期の女性は卒業後、生まれ故郷に戻り、紆余曲折はあったけれども、今は地元の文化遺産を活かした観光や街づくりの活動に従事している。話題のTVドラマにも少しは関わっているようで、先日はテレビに出ている姿を拝見しました。
その彼女の活動に卒業した高校の後輩たちが興味を持ち、放送関係のコンクールの題材として彼女を取り上げるとのこと。それで、大学時代の話を聞きたいとのことで当方に連絡が。
彼女の活動を知るものとしては嬉しいし、それを通して歴史や文化を学ぶということの意味を考えるきっかけになればいいと思う。それにもまして、好きなことをやっていれば、やっている時はそのことが将来にどういう意味があるのか、なんかを考えたりして迷うこともあるかもしれないけれど、後々、それに意味を与えるのは自分の活動であることにも気づくことに繋がるのではないかと思った。
他にもいろんな人にインタビューをするようなので、いろんな話を聞き出し、いい取材、放送になって欲しいと思います。
大豆のお粥−春日担茶屋2月
春日さんの担茶屋のお粥12ヶ月チャレンジ。
2月のお粥は大豆。
今月も美味しくいただきました。
落語と奈良
昨日は京都府民ホールアルティにての柳家喬太郎独演会を聴きに。
相変わらずの、というか、喬太郎ワールドを堪能しました。
トリのネタは出だしをきいたところで抜け雀かと思ったけど、マクラからすれば違っていて当然で、途中でガヴァドンが登場し、終わってみれば抜けガヴァドン。流石という感じ。
だからというわけではありませんが、今日は春日さんに行く機会があったので、落語に関わる話題をひとつ。上方落語の中にはそう多くはありませんが、奈良が舞台となっている噺もあります。よく知られているのは「鹿政談」。この度のご造替の奉祝落語会でも捧げられた噺。
これに登場するお奉行様は根岸肥前守と曲淵甲斐守。米朝師匠の音源にもこの両方のものがあります。一度、リクエストに応じて幕末の川路聖謨で演られたことがあるという記事を読んだことがありますが。
春日さんにはこの根岸肥前守のために捧げられた灯籠があります。
鹿苑に近い場所で、台のところに「寧楽町中」とあり、灯身に「武運長久」とあるので、離任の際に町の人が寄進したもののようです。
灯籠が捧げられるくらい、落語に出てくるように名奉行だったのでしょうか。